統計学 学習ノート

統計検定の4級から1級まで、出題範囲の順に記事と練習問題で学ぶ

1級数理-3 統計数理

分布の特性値 — 特性値から形を推測する

  • モーメント
  • 期待値
  • 分散
  • 標準偏差
  • 歪度
  • 尖度
  • 変動係数
  • パーセント点
  • 中央値
  • 四分位数
  • 範囲
  • 四分位範囲
  • 最頻値
  • 共分散
  • 相関係数
  • 偏相関係数

はじめに

「平均も分散も歪度も計算できた。でも、それで分布の形はどこまで分かるの?」

特性値の計算は、準1級でひと通り練習しました。ところが1級では、計算した数字から分布の形を推測し、その根拠を説明することまで求められます。

例えば、事件の目撃証言を考えてみましょう。「身長は170cmくらい」「やせ型」「右利き」と証言が集まるほど、似顔絵は本人に近づきます。そして、「身長は2mなのに、小柄だった」という証言があれば、どこかが間違っていると気づけます。

実は、特性値も同じです。1つ1つは分布の証言で、組み合わせると似顔絵が描けます。さらに、特性値の間には、必ず成り立つ不等式があります。相関係数が1を超えないのも、尖度に下限があるのも、もとをたどれば「分散は負にならない」というたった1つの事実から出てきます。

そこで登場するのが、今回の主役 モーメント と、特性値を縛る 不等式 です。

前回の記事では、母関数からモーメントを取り出す方法を学びました。今回の記事では、モーメントの計算手順、パーセント点を使った形の読み方、そして相関係数と偏相関係数の導出について解説します。

モーメントの計算手順:原点から中心へ

はじめに、モーメントを計算する手順について解説します。

原点のまわりの rr 次の モーメント を mr=E[Xr]m_r = E[X^r]、平均 μ\mu のまわりのモーメントを μr=E[(X−μ)r]\mu_r = E[(X - \mu)^r] と書きます。1次の m1=μm_1 = \mu が 期待値、2次の μ2=σ2\mu_2 = \sigma^2 が 分散 で、その平方根 σ\sigma が 標準偏差 です。

母関数や積分で直接求まるのは、ふつう mrm_r のほうです。そこで、(X−μ)r(X - \mu)^r を二項展開して期待値をとり、μr\mu_r に直します。

μ2=m2−μ2,μ3=m3−3μm2+2μ3,μ4=m4−4μm3+6μ2m2−3μ4\mu_2 = m_2 - \mu^2, \qquad \mu_3 = m_3 - 3\mu m_2 + 2\mu^3, \qquad \mu_4 = m_4 - 4\mu m_3 + 6\mu^2 m_2 - 3\mu^4

例えば μ3\mu_3 は、E[X3−3μX2+3μ2X−μ3]=m3−3μm2+3μ3−μ3E[X^3 - 3\mu X^2 + 3\mu^2 X - \mu^3] = m_3 - 3\mu m_2 + 3\mu^3 - \mu^3 から出ます。暗記せず、その場で展開できれば十分です。

これを標準偏差のべきで割ったものが、形の特性値です。尖度は、正規分布で0になるよう3を引く定義を使います。

歪度=μ3σ3,尖度=μ4σ4−3,変動係数=σμ\text{歪度} = \frac{\mu_3}{\sigma^3}, \qquad \text{尖度} = \frac{\mu_4}{\sigma^4} - 3, \qquad \text{変動係数} = \frac{\sigma}{\mu}

3つの違いは、ものさしを取りかえたときに表れます。cmをmに直すようなものです。Y=aX+bY = aX + b(a>0a > 0)とすると、Y−E[Y]=a(X−μ)Y - E[Y] = a(X - \mu) なので、μr\mu_r は ara^r 倍、σ\sigma は aa 倍です。したがって、歪度と尖度は aa にも bb にもよりません。一方、変動係数は aa によりませんが、bb で変わります。原点に意味がある量にだけ使う指標だからです。なお、a<0a < 0 なら歪度の符号が反転します。

もう1つの計算ルートが、前回のキュムラント母関数 K(t)=log⁡M(t)K(t) = \log M(t) です。rr 階微分の値 κr=K(r)(0)\kappa_r = K^{(r)}(0) を キュムラント と呼びます。展開して比べると、κ2=σ2\kappa_2 = \sigma^2、κ3=μ3\kappa_3 = \mu_3、κ4=μ4−3σ4\kappa_4 = \mu_4 - 3\sigma^4 です。

歪度=κ3κ23/2,尖度=κ4κ22\text{歪度} = \frac{\kappa_3}{\kappa_2^{3/2}}, \qquad \text{尖度} = \frac{\kappa_4}{\kappa_2^{2}}

正規分布では K(t)=μt+σ2t2/2K(t) = \mu t + \sigma^2 t^2 / 2 で、3次以上のキュムラントがすべて0です。尖度の「−3-3」は、ここから来ていたのです。

例題:指数分布の歪度と尖度

XX の確率密度関数を λe−λx\lambda e^{-\lambda x}(x>0x > 0)とする。〔1〕キュムラント κr\kappa_r を求めよ。〔2〕歪度と尖度を求めよ。〔3〕XX と同じ分布に独立に従う nn 個の和の歪度と尖度を求めよ。

【解答】

〔1〕M(t)=λ/(λ−t)M(t) = \lambda/(\lambda - t) より、K(t)=−log⁡(1−t/λ)=∑r=1∞1r(tλ)rK(t) = -\log(1 - t/\lambda) = \sum_{r=1}^{\infty} \dfrac{1}{r} \left(\dfrac{t}{\lambda}\right)^r である。tr/r!t^r/r! の係数を読むと、κr=(r−1)!/λr\kappa_r = (r-1)!/\lambda^r である。

〔2〕歪度は 2/λ3(1/λ2)3/2=2\dfrac{2/\lambda^3}{(1/\lambda^2)^{3/2}} = 2、尖度は 6/λ4(1/λ2)2=6\dfrac{6/\lambda^4}{(1/\lambda^2)^2} = 6 である。

〔3〕独立な和では MM が積になるので、KK は和になり、κr\kappa_r は nn 倍になる。よって歪度は 2nn3/2=2n\dfrac{2n}{n^{3/2}} = \dfrac{2}{\sqrt{n}}、尖度は 6nn2=6n\dfrac{6n}{n^2} = \dfrac{6}{n} である。

答えに λ\lambda が残らないのは、ものさしの取りかえで変わらないからです。そして〔3〕は、nn が増えると歪度も尖度も0に近づくこと、つまり正規分布に似てくることを示しています。この続きは、極限定理の記事で証明します。

最後に、歪度と尖度の間の不等式を証明しましょう。標準化した Z=(X−μ)/σZ = (X - \mu)/\sigma の歪度を γ=E[Z3]\gamma = E[Z^3] とします。V[Z2−γZ]≥0V[Z^2 - \gamma Z] \ge 0 を展開すると、次のようになります。

E[Z4]−2γE[Z3]+γ2E[Z2]−1=E[Z4]−γ2−1≥0E[Z^4] - 2\gamma E[Z^3] + \gamma^2 E[Z^2] - 1 = E[Z^4] - \gamma^2 - 1 \ge 0

つまり、尖度≥γ2−2\text{尖度} \ge \gamma^2 - 2 です。例えば、歪度0の分布の尖度は −2-2 以上で、等号はコイン投げのような2点分布で成り立ちます。「歪度2で尖度0」という分布は、この世に存在しないのです。

以上が、モーメントの計算手順についての解説です。

パーセント点から分布の形を読む

次に、順番にもとづく特性値について説明します。

全員を小さい順に一列に並べた、100人の行列を想像してください。何番目の人を見るかを決めると、パーセント点 が決まります。式では、0<p<10 < p < 1 に対して次のように定義します。

Q(p)=inf⁡{x:F(x)≥p}Q(p) = \inf\{x : F(x) \ge p\}

Q(p)Q(p) が下側 100p100p %点です。検定でよく使う上側 100α100\alpha %点は、Q(1−α)Q(1 - \alpha) にあたります。

【順番にもとづく特性値】

  • 中央値: Q(0.5)Q(0.5)
  • 四分位数: Q(0.25)Q(0.25)、Q(0.5)Q(0.5)、Q(0.75)Q(0.75)
  • 四分位範囲: Q(0.75)−Q(0.25)Q(0.75) - Q(0.25)
  • 範囲: 最大値と最小値の差。分布では値のとりうる幅で、裾が無限なら無限大になる
  • 最頻値: 確率関数や確率密度関数を最大にする xx(順番ではなく山の頂上を見る)

平均と中央値は、どちらも「中心」ですが、違う問題の答えです。

μ=arg⁡min⁡cE[(X−c)2],m=arg⁡min⁡cE[∣X−c∣]\mu = \arg\min_c E[(X - c)^2], \qquad m = \arg\min_c E[|X - c|]

左は E[(X−c)2]=V[X]+(μ−c)2E[(X-c)^2] = V[X] + (\mu - c)^2 からすぐに分かります。右は、連続型なら g(c)=E[∣X−c∣]g(c) = E[|X - c|] を微分すると g′(c)=2F(c)−1g'(c) = 2F(c) - 1 で、F(c)=1/2F(c) = 1/2 が最小点です。

ここから、中央値 mm についての美しい不等式が出ます。

∣μ−m∣≤E[∣X−m∣]≤E[∣X−μ∣]≤E[(X−μ)2]=σ|\mu - m| \le E[|X - m|] \le E[|X - \mu|] \le \sqrt{E[(X - \mu)^2]} = \sigma

2つ目の不等号は中央値の最小性で、3つ目は「2乗の平均は平均の2乗以上」です。つまり、どんな分布でも、平均と中央値の差は標準偏差を超えません。

例題:密度から形を読む

XX の確率密度関数を f(x)=2(1−x)f(x) = 2(1 - x)(0<x<10 < x < 1)とする。〔1〕平均、分散、変動係数を求めよ。〔2〕最頻値、中央値、四分位範囲を求めよ。〔3〕歪度を求めよ。〔4〕分布の形について述べよ。

【解答】

〔1〕mr=∫012xr(1−x) dx=2(r+1)(r+2)m_r = \int_0^1 2x^r(1-x)\, dx = \dfrac{2}{(r+1)(r+2)} より、m1=1/3m_1 = 1/3、m2=1/6m_2 = 1/6、m3=1/10m_3 = 1/10 である。分散は 1/6−1/9=1/181/6 - 1/9 = 1/18、変動係数は 1/18÷(1/3)=1/2≈0.707\sqrt{1/18} \div (1/3) = 1/\sqrt{2} \approx 0.707 である。

〔2〕ff は減少関数なので最頻値は0である。F(x)=1−(1−x)2F(x) = 1 - (1-x)^2 より Q(p)=1−1−pQ(p) = 1 - \sqrt{1-p} である。中央値は 1−1/2≈0.2931 - 1/\sqrt{2} \approx 0.293、四分位範囲は Q(0.75)−Q(0.25)=0.5−0.134=0.366Q(0.75) - Q(0.25) = 0.5 - 0.134 = 0.366 である。

〔3〕μ3=110−16+227=1135\mu_3 = \dfrac{1}{10} - \dfrac{1}{6} + \dfrac{2}{27} = \dfrac{1}{135} で、歪度は 1135×183/2=225≈0.566\dfrac{1}{135} \times 18^{3/2} = \dfrac{2\sqrt{2}}{5} \approx 0.566 である。

〔4〕最頻値 << 中央値 << 平均で歪度が正なので、右に裾を引いた分布である。

補足(ここは読み飛ばしてOK): 「歪度が正なら平均 > 中央値」は定理ではなく、単峰の分布でよく成り立つ経験則です。P(X=−1)=0.40P(X = -1) = 0.40、P(X=0)=0.15P(X = 0) = 0.15、P(X=1)=0.45P(X = 1) = 0.45 では、平均0.05が中央値0より大きいのに、歪度は約 −0.10-0.10 です。

試験のポイント:答案で形を述べるときは、「右に裾が長い」だけでなく、根拠にした特性値の大小を書きます。

以上が、パーセント点から分布の形を読む方法についての説明です。

共分散と相関係数:分散が負にならないことから

続いて、2つの変数の特性値について解説します。

共分散 は Cov[X,Y]=E[(X−μX)(Y−μY)]=E[XY]−μXμY\mathrm{Cov}[X, Y] = E[(X - \mu_X)(Y - \mu_Y)] = E[XY] - \mu_X \mu_Y で、相関係数 は ρ=Cov[X,Y]/(σXσY)\rho = \mathrm{Cov}[X, Y]/(\sigma_X \sigma_Y) です。共分散はそれぞれの変数について線形で、Cov[aX+b,cY+d]=ac Cov[X,Y]\mathrm{Cov}[aX + b, cY + d] = ac\, \mathrm{Cov}[X, Y] が成り立ちます。

相関係数が −1-1 から1の間に入ることを証明しましょう。標準化した U=(X−μX)/σXU = (X - \mu_X)/\sigma_X、W=(Y−μY)/σYW = (Y - \mu_Y)/\sigma_Y を使うと、分散の展開から次のようになります。

0≤V[U∓W]=1+1∓2ρ=2(1∓ρ)0 \le V[U \mp W] = 1 + 1 \mp 2\rho = 2(1 \mp \rho)

よって ∣ρ∣≤1|\rho| \le 1 です。また、ρ=1\rho = 1 なら V[U−W]=0V[U - W] = 0 なので U−WU - W は定数で、YY は XX の増加する1次式に確率1で一致します。ρ=−1\rho = -1 なら減少する1次式です。

シーソーを思い浮かべてください。ρ=±1\rho = \pm 1 は、2人が硬い板でつながった状態です。板がしなるほど、相関は0に近づきます。

ただし、板は直線の関係しか測れません。独立なら E[XY]=E[X]E[Y]E[XY] = E[X]E[Y] なので無相関ですが、逆は成り立ちません。X∼N(0,1)X \sim N(0, 1)、Y=X2Y = X^2 では Cov[X,Y]=E[X3]=0\mathrm{Cov}[X, Y] = E[X^3] = 0 で、無相関なのに YY は XX で完全に決まります。

次に、偏相関係数 です。第3の変数 ZZ の影響を除いた相関で、XX と YY をそれぞれ ZZ に回帰した残差の相関として定義します。例えば、小学生の身長と語彙の数の相関から、年齢の影響を引き算するイメージです。

導出してみましょう。平均を0とし、eX=X−βXZe_X = X - \beta_X Z、βX=Cov[X,Z]/V[Z]\beta_X = \mathrm{Cov}[X, Z]/V[Z] とします。eYe_Y も同様です。この β\beta は Cov[eX,Z]=0\mathrm{Cov}[e_X, Z] = 0 となるように選んだ値です。すると次のようになります。

Cov[eX,eY]=σXσY(ρXY−ρXZ ρYZ),V[eX]=σX2(1−ρXZ2)\mathrm{Cov}[e_X, e_Y] = \sigma_X \sigma_Y (\rho_{XY} - \rho_{XZ}\, \rho_{YZ}), \qquad V[e_X] = \sigma_X^2 (1 - \rho_{XZ}^2)

相関の定義に入れると、σX\sigma_X、σY\sigma_Y が約分されて、準1級で見た公式が出ます。

ρXY⋅Z=ρXY−ρXZ ρYZ(1−ρXZ2)(1−ρYZ2)\rho_{XY \cdot Z} = \frac{\rho_{XY} - \rho_{XZ}\, \rho_{YZ}}{\sqrt{(1 - \rho_{XZ}^2)(1 - \rho_{YZ}^2)}}

例題:共通の原因と相関の範囲

ZZ、UU、WW は互いに無相関で分散1とし、X=Z+UX = Z + U、Y=Z+WY = Z + W とする。〔1〕ρXY\rho_{XY} を求めよ。〔2〕ρXY⋅Z\rho_{XY \cdot Z} を求めよ。〔3〕一般に ρXZ=ρYZ=0.8\rho_{XZ} = \rho_{YZ} = 0.8 のとき、ρXY\rho_{XY} のとりうる範囲を求めよ。

【解答】

〔1〕Cov[X,Y]=V[Z]=1\mathrm{Cov}[X, Y] = V[Z] = 1、V[X]=V[Y]=2V[X] = V[Y] = 2 より、ρXY=1/2\rho_{XY} = 1/2 である。

〔2〕ρXZ=ρYZ=1/2\rho_{XZ} = \rho_{YZ} = 1/\sqrt{2} だから、分子は 1/2−1/2=01/2 - 1/2 = 0 で、ρXY⋅Z=0\rho_{XY \cdot Z} = 0 である。

〔3〕偏相関係数も残差の相関係数なので、絶対値は1以下である。∣ρXY−0.64∣≤0.36|\rho_{XY} - 0.64| \le 0.36 より、0.28≤ρXY≤10.28 \le \rho_{XY} \le 1 である。

〔2〕は、XX と YY の相関が、すべて共通の原因 ZZ から来ていたことを示しています。〔3〕は、「XX と ZZ、YY と ZZ が強く相関していれば、XX と YY も無相関ではいられない」という意味です。証言どうしの矛盾が、ここでも数式で見抜けます。

以上が、共分散と相関係数についての解説です。

細かい式を忘れてしまっても問題ありません。ここでは、「分散が負にならないことから不等式が出る」という点だけ押さえておきましょう。

今回のまとめ

それでは、今回の内容を振り返ります。

今回はモーメントの計算手順と、特性値を使った分布の形の読み方を紹介しました。特性値は1つずつでは断片的な証言ですが、組み合わせて矛盾がないか確かめると、分布の似顔絵が描けます。

今回のポイントを振り返りましょう。

振り返り

  • 原点まわりのモーメントを二項展開して中心に直し、標準偏差のべきで割ると歪度と尖度が出る。
  • 歪度と尖度は位置と尺度によらない。独立な nn 個の和では、歪度が 1/n1/\sqrt{n} 倍、尖度が 1/n1/n 倍になる。
  • 尖度 ≥\ge 歪度の2乗 −2- 2、∣μ−m∣≤σ|\mu - m| \le \sigma、∣ρ∣≤1|\rho| \le 1 は、分布が必ず守る不等式である。
  • 偏相関係数は残差の相関で、3変数の相関係数の組み合わせを制限する。

キーワードのおさらい

  • モーメント: E[Xr]E[X^r] や E[(X−μ)r]E[(X - \mu)^r] で定める分布の特性値
  • 期待値: 1次のモーメント。分布の重心
  • 分散: 平均のまわりの2次のモーメント
  • 標準偏差: 分散の平方根
  • 歪度: μ3/σ3\mu_3/\sigma^3。左右の非対称さ
  • 尖度: μ4/σ4−3\mu_4/\sigma^4 - 3。裾の重さ(3を引かない流儀もある)
  • 変動係数: σ/μ\sigma/\mu。平均に対する相対的なばらつき
  • パーセント点: 累積分布関数が初めて pp に届く値
  • 中央値: E[∣X−c∣]E[|X - c|] を最小にする値。50%点
  • 四分位数: 25%点、50%点、75%点
  • 範囲: 最大値と最小値の差
  • 四分位範囲: 75%点と25%点の差
  • 最頻値: 確率関数や確率密度関数を最大にする値
  • 共分散: 2つの変数が一緒に動く度合い
  • 相関係数: 共分散を標準偏差で割った値。絶対値は1以下
  • 偏相関係数: 第3の変数の影響を除いた残差の相関係数

さて、ここまでは与えられた分布の性質を調べました。では、確率変数を関数で変換すると、分布はどのように変わるのでしょうか?

次回は、変数変換について紹介します。

それでは、次の記事へ進んでいきましょう。

練習問題5問開いて挑戦する
問1. 確率変数 XX について E[X]=2E[X] = 2、E[X2]=5E[X^2] = 5、E[X3]=15E[X^3] = 15 である。歪度として正しいものはどれか。
問2. 歪度が2である分布の尖度(3を引いた定義)の下限として正しいものはどれか。
問3. 平均50、標準偏差5の分布の中央値としてありえない値はどれか。
問4. ρXZ=0.6\rho_{XZ} = 0.6、ρYZ=0.8\rho_{YZ} = 0.8 のとき、ρXY\rho_{XY} のとりうる最小の値として正しいものはどれか。
問5. XX の歪度が1.2、尖度(3を引いた定義)が0.8である。Y=−2X+5Y = -2X + 5 の歪度と尖度の組として正しいものはどれか。